KANJIOCXマニュアル


は じ め に

商品に含まれるもの

  1. CD-ROM
  2. 使用許諾契約書

動作環境について

■対応OS

KANJIOCXは、以下に示すOSで動作確認を行っております。

Microsoft Windows 95、Microsoft Windows 98、
Microsoft WindowsNT 4.0、Microsoft Windows 2000、
Microsoft Windows XP、Microsoft Windows 2003

■開発に必要なソフトウェア

KANJIOCXをご使用いただくには、以下のいずれかのソフトウェアが必要です。

Microsoft Visual Basic Ver 5.0
Microsoft Visual Basic Ver 6.0
Microsoft Office 2000 (Access、Excel)

KANJIOCXは、Microsoft Visual C++ Ver 5.0で作成しています。サンプルは、Microsoft Visual Basic Ver 5.0 で作成しています。
※ 本製品は日本語環境のみの対応となります。

 


インストール

製品のCD-ROMに含まれているセットアップキット(Willware.exe)をダブルクリックします。

画面にしたがって、インストールを進めて下さい。

1.インストールを始めます。「次へ」をクリックして下さい。

2.使用許諾契約書です。内容に同意される場合は「次へ」をクリックして下さい。

3.インストール先のフォルダを指定します。初期設定でよろしければ「次へ」をクリックして下さい。
別のフォルダを指定したい場合は「参照」をクリックし、フォルダを指定して下さい。

4.インストール中に置換されるファイルのバックアップを作成できます。
そのバックアップファイルの保存先フォルダを指定します。
初期設定でよろしければ「次へ」をクリックして下さい。

5.WILLWALE Components を登録するスタートメニュー又はプログラムマネージャのグループフォルダを指定します。
初期設定では、新規に「WILLWARE Components」の名前でフォルダを作成します。
特に指定する必要がなければ、初期設定をお勧めします。

6.プログラムのコピーを開始します。「次へ」をクリックして下さい。

7.プログラムのコピーをしています。中断する場合は、「キャンセル」をクリックして下さい。

8.インストールが完了しました。「完了」をクリックし、インストールを終了して下さい。

 


ライセンスの登録

■レジストリファイルから登録する

ライセンスを登録します。製品に含まれているフロッピーディスクのレジストリファイル(EKXXXXXXXXX.reg)をダブルクリックして下さい。(「XXXXXXXXX」は、任意の数字がファイル名として付けられています。)

以下のメッセージボックスが表示され、ライセンスがレジストリに登録されます。

■手動で登録する

あらかじめ電子メールで通知しているライセンス情報を利用してライセンスを登録する等、レジストリファイルを利用しない場合は、VisualBasic起動後に新規プロジェクトを選択し以下のデザイン画面を開きます。

ツールバーの「プロジェクト」から、「コンポーネント」を選択し、「コンポーネント」画面を開きます。次にコントロールタブの一覧からKANJIOCXを選択して「OK」をクリックすると、KANJIOCXがツールボックスに追加され、アイコンが表示されます。

ツールボックスに追加されたKANJIOCXを選択し、フォームにアイコンを貼り付けると、以下の「WILL LICENSE REGISTRATION」画面が表示されます。ここで、ユーザー名、シリアル番号、キーコードをそれぞれ入力してライセンス登録を行います。


■トライアルライセンスから正規ライセンスへの移行

既にトライアルライセンスが登録されている場合には、デザイン画面にあるKANJIOCXのプロパティで「バージョン情報」をクリックして下さい。

「WILL LICENSE REGISTRATION」画面が表示されますので、
ここで正規ライセンスを入力して下さい。

 

■ライセンス入力時のご注意

※ライセンスが入力できない!?

入力したライセンスにスペースが含まれていないか確認して下さい。
(ライセンスに、スペースは使用していません。)

※登録したライセンスを認識しない!?

ライセンスを登録しても、オブジェクトが新規ライセンスを認識していない場合は、暗号OCXのアイコンを少し動かして下さい。この作業により、オブジェクトにライセンスが記憶されます。

※トライアルライセンスで作成したアプリケーションはどうする!?

既にトライアルライセンスで作成したアプリケーションは、正規ライセンスを登録した後、再コンパイルする必要があります。

 


サンプルを見る

インストールが完了すると、スタートメニューに「WILLWARE Components」が追加されます。

「WILLWARE Components」の「サンプル」を起動すると「WILLWARE Components サンプル」画面が表示されます。サンプルの起動、またはそれぞれのソースを開くことができます。但し、ソースを開くにはライセンスが必要です。トライアルライセンス又は、正規ライセンスを登録してご利用下さい。(ライセンスの登録方法は前項の「ライセンスの登録」をご覧下さい。

 


サポートについて(無償)

サポートは基本的に電子メールで受け付けております。
サポートは無償でご利用いただけます。

■お問い合わせの前に

サポート作業を円滑に行うために、お問い合わせの際には以下の情報をご用意下さい。
  1. 製品名及びバージョン
  2. 開発環境(OSの種類及びバージョン、サービスパッケージの種類)
  3. 開発ツール及びバージョン
  4. サーバの種類
  5. 問題点

■FAQ

弊社ホームページの「サポート」のページで、キーワードを入力してFAQを検索できます。
休業日などサポートの対応が遅れる場合もありますので、まずはこちらをご確認下さい。

■お問合せ先

info@will-ltd.co.jp

 


バージョンアップについて(無償)

製品のバージョンアップは、すべて無償です。

■バージョンアップ情報の入手方法

バーションアップの情報は、弊社ホームページの新着情報で通知し、
各商品のページの更新履歴で更新内容を掲示致します。

■最新バージョンの入手方法

最新バージョンのプログラムは、弊社ホームページ(http://www.will-ltd.co.jp/)のダウンロードのページよりダウンロードすることが出来ます。
ダウンロードするファイルは、以下のバージョンアップの目的により異なりますのでご注意下さい。

●WILLWARE Components(全製品用)セットアップキットを利用してバージョンアップ

ファイル名:「Willware.exe」

WILLWARE Components(全製品用)セットアップキットは全ての製品をインストールするためのものです。
そのため本製品以外の製品及びサンプル、マニュアルも同時にバージョンアップされます。

●各コンポーネント毎のセットアップキットを利用してバージョンアップ

ファイル名:「○○○ocx.exe」

各コンポーネントのファイル(ocx、dll)及び、依存ファイルのみバージョンアップされます。
サンプル及びマニュアルはバージョンアップされませんのでご注意下さい。

■バージョンアップをする前に

各セットアップキットを利用してバーションアップをする前に、以下のことにご注意下さい。

●WILLWARE Components(全製品用)セットアップキットを利用してバージョンアップする場合は、古いバージョンをアンインストールしてから、最新バージョンをインストールすることをお勧めいたします。

※アンインストールの方法は、スタートメニューから「設定」→「コントロールパネル」→「アプリケーションの追加と削除」の画面で、「WILLWARE Components」を選択し、画面の指示に従って行って下さい。

●各コンポーネント毎のセットアップキットを利用してバージョンアップする場合は、最新バージョンをそのままインストールして下さい。古いファイルは上書きされます。

※弊社製品を複数ご利用いただいている場合、いずれか1つをバーションアップしても他の製品に影響はありません。

■バージョンアップの方法

セットアップキットをダブルクリックし、画面の指示に従ってインストールを進めて下さい。

 


再配布について

 

■作成したアプリケーションの配布時

KANJIOCXを利用して作成したアプリケーションの配布時のランタイムライセンスはフリーです。但し、開発ライセンスの配布はできません。

■再配布時に必要な配布可能ファイル

KANJIOCXを利用して作成したアプリケーションを配布する場合には、以下のファイルを添付する必要があります。( )内は推奨バージョンです。

  • KANJI.OCX
  • MFC42.DLL (Ver 4.21.7022)
  • MFC42LOC.DLL (Ver 4.21.7022)
  • MSVCRT.DLL (Ver 5.00.7022)
  • OLEPRO32.DLL (Ver 5.0.4118)
  • OLEAUT32.DLL (Ver 2.20.4118)

※セットアップウィザードを使用する場合

KANJIOCXをインストールすると、自動的にOCXの依存ファイルが以下のディレクトリにインストールされます。

C:\Windows\system(Windows 95, 98, Meの場合)
C:\WINNT\system32(Windows NT, 2000, 2003の場合)
C:\Windows\system32(WindowsXPの場合)

セットアップウィザードを実行すると自動的にアプリケーション配布時に必要なOCX(内部で利用しているOCX)と、DLLファイルがSetup.lstファイルに追加されます。

■著作権

 


プログラミング概要

文字列の受け渡し方法

ファイルへのアクセスはアプリケーションレベルで行い、このOCXでは文字列の受け渡しのみを行います。アプリケーションとOCXの間で文字列を受け渡す場合に、プロパティ経由では、UnicodeからANSIへの自動変換が行われてしまうため、漢字コード変換ActiveXコントロールでは、メソッドのみを提供します。文字列は必ず変数に格納して渡してください。"Text"のように文字列をそのまま渡すとエラーが発生します。メソッドの内部では、変換する文字列変数を操作します。正常に処理した場合、変数が空文字になります。変換処理を失敗した文字列は変数に残ります。

注意:VisualBasicの文字コードはすべてUNICODEを使用しますので、VisualBasic以外のシステム(VCなど)と文字列を受け渡しする場合、文字コードを変換する必要があります。

UNICODE から ANSI へ変換
Text = StrConv(Text, vbFromUnicode)
ANSI から UNICODE へ変換
Text = StrConv(Text, vbUnicode)

 


Visual Basicにおける漢字コード変換例

■Visual Basicでリテラル文字列を指定した場合
(Visual Basicの内部コードはUnicode)

Dim Sjis$, Unic$, Ansi$

'Unicode 文字列を指定する。
Unic = "テスト文字列。This is test string."

'Unicode文字列をAnsi文字列に変換する。
Ansi = StrConv(Unic, vbFromUnicode)

Windowsで使用する日本語文字コードは、SjisなのでJISに変換するにはAny2Jisまたは、Sjis2Jisメソッドを使います。

'Sjis文字列をJis文字列に変換する。
Jis = Kanji1.Sjis2Jis(Ansi)

 

■JISコードファイルから文字列を読み込んで表示

Dim src As String, dist As String
Dim disp As String
Dim amari As String

' 変換結果の残りを保存する変数を初期化。
amari = ""

' 表示用のTextBoxを初期化する。
Text1.Text = ""
Do Until EOF(1)
      ' ファイルからデータを読み込む。
      Line Input #1, src
      ' 直前の変換結果の余りと結合する。
      If (amari <> "") Then
          src = amari & src
      End If
      ' JIS文字列をSJIS文字列に変換する。
      dist = Kanji1.Any2Sjis(src)
      ' 文字列をUnicodeに変換する。
      disp = StrConv(dist, vbUnicode)
       ' 表示する。
      Text1.Text = Text1.Text & disp
      ' 余りを保存する。
      amari = src

Loop

 


プロパティ

KanjiInプロパティ

■機 能

1文字あたり2バイトのエスケープシーケンスを指定します。参照も可能です。エスケープ文字を除いたものを指定します。次のような指定方法です。

■構 文

Object.KanjiIn [=Value]
KanjiInプロパティの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Value エスケープシーケンスのモードを指定します。デフォルト値は"$B"です。

■設定値

Value設定値は次のとおりです。
(値) (説 明)
$@ <ESC> $@
$B <ESC> $B
RFC 1468で定義されているJIS X 0208-1983文字セットです。
$(D <ESC> $(D

■データ型

文字列(String)

 

KanjiOutプロパティ

■機 能

1文字あたり1バイトのエスケープシーケンスを指定します。参照も可能です。エスケープ文字を除いたものを指定します。次のような指定方法です。

■構 文

ESC(Jがエスケープシーケンスの場合。
Object.KanjiOut [=Value]
KanjiOutプロパティの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Value デフォルト値はRFC 1468で定義されているJIS X 0201-1976 ("Roman" set)文字セットを表す"(J"です。

■設定値

Value設定値は次のとおりです。
(値) (説 明)
(J <ESC> (J
RFC 1468で定義されているJIS X 0201-1976 ("Roman" set)文字セットです。
(B <ESC> (B
(I <ESC> (I

■データ型

文字列(String)

 

KatakanaConvertプロパティ

■機 能

シフトJISからEuc、EucからシフトJISへの変換のとき、半角カタカナを全角カタカナに変換するかどうかどうかを指定します。参照も可能です。
また、JISコードへの変換のとき、JISコードから他のコードへ変換するときには、このプロパティは参照されません。

■構 文

Object. KatakanaConvert [=Value]
KatakanaConvertプロパティの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Value 変換モードを指定します。デフォルト値はFALSEです。

■設定値

Value設定値は次のとおりです。
(値) (説 明)
TRUE 半角カタカナを全角カタカナに変換します。
FALSE 変換されません。

■解 説

KatakanaConvertの影響の有無を表にすると、次のようになります。
メソッド名 影 響 メソッド名 影 響
Any2Jis × Any2Euc
Euc2Jis × Any2Sjis
Jis2Euc × Euc2Sjis
Jis2Sjis × Sjis2Euc
Sjis2Jis ×    

■データ型

ブール型(Boolean)

 

LastEncodingプロパティ

■機 能

このコントロールが処理した最後の漢字コードが設定されています。参照のみ可能です。このプロパティは、DetectEncodingメソッドあるいは、Any2〜メソッドを使用したときに上書きされます。

■構 文

Object. LastEncoding
LastEncodingプロパティの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。

■設定値

LastEncodingプロパティの設定値は以下の通りです。
(値) (説 明)
NEW_JIS 新JIS
OLD_JIS 旧JIS
NEC_JIS NEC JIS
SJIS シフトJIS
Euc Euc
ASCII ASCII
UNKNOWN 特定できない

■データ型

文字列(String)

 

DefaultEncodingプロパティ

■機 能

Any2Sjis、Any2Jis、Any2Eucメソッドを使用するとき元の漢字コードを自動検出し変更を行います。しかし、シフトJISとEuc漢字コードが区別できない場合があります。(注:SJIJ、Eucの漢字コードの中には、同じコードを割り当てる文字があります。)その時DefaultEncodingに設定された文字コードを参照します。

■構 文

Object. DefaultEncoding [=Value]
DefaultEncodingプロパティの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Value 変換する文字コードモードを指定します。デフォルトは"SJIS"です。

■設定値

Value設定値は次のとおりです。
(値) (説 明)
SJIS 変換する文字をシフトJISに指定します。
Euc 変換する文字をEucに指定します。

■データ型

文字列(String)

 

Copyrightプロパティ

■機 能

KANJIOCXのコピーライトが設定されています。参照のみ可能です。

■構 文

Object. Copyright
Copyrightプロパティの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。

■データ型

文字列(String)

 


メソッド

DetectEncodingメソッド

■機 能

日本語テキストで使用されている符号化方式を判別します。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. DetectEncoding (Source)
DetectEncodingメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source ANSI文字列を指定します。
※ANSI = American National Standard Institue
米国規格協会の呼称。アメリカの工業分野の標準化を行う機関。コンピュータなどに関する数万の標準規格を制定している。ISO規格をアメリカ内部で承認する機能もある。日本のJISに相当する。
Code 判別の結果を示す数値です。

■戻り値

整数(Short)。戻り値が示す値は以下の通りです。
(値) (説 明)
1 符号化方式を特定できない
2 符号化方式は新JIS(*1)
3 符号化方式は旧JIS(*2)
4 符号化方式はNEC漢字 (*3)
5 符号化方式はSJIS
6 符号化方式はEuc
7 符号化方式はASCII

*1 新JISとは JIS X 0208-1983を差します。
*2 旧JISとは JIS X 0208-1978を差します。
*3 ESC $ Kを検出すると「NEC漢字」と認識します。
また、この判別結果はLastEncodingにも設定されます。

 

Any2Jisメソッド

■機 能

JISコードに変換します。
Sourceに指定された文字列をJISコードに変換します。JISコードのエスケープシーケンスはKanjiIn、KanjiOutプロパティに設定されている値を使用します。
Sourceに指定された文字列の漢字コードは自動的に検出されます。自動検出で特定できなかった場合は、DefaultEncodingプロパティに設定されている漢字コードが使用されます。
戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。 空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Any2Jis (Source)
Any2Jisメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source 文字列を指定します。
Code JISコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Any2Sjisメソッド

■機 能

シフトJISコードに変換します。
Sourceに指定された文字列をシフトJISコードに変換します。Any2Sjis、Any2Jis、Any2Eucメソッドを使用するとき元の漢字コードを自動検出し変更を行います。しかし、シフトJISとEuc漢字コードが区別できない場合があります。(注:SJIJ、Eucの漢字コードの中には、同じコードを割り当てる文字があります。)その時にはDefaultEncodingに設定された文字コードを参照します。
戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Any2Sjis (Source)
Any2Sjisメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source 文字列を指定します。
Code シフトJISコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Any2Eucメソッド

■機 能

Eucコードに変換します。
Sourceに指定された文字列をEucコードに変換します。Sourceに指定された文字列の漢字コードは自動的に検出されます。自動検出で特定できなかった場合は、DefaultEncodingプロパティに設定されている漢字コードが使用されます。
戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。 空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Any2Euc (Source)
Any2Eucメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source 文字列を指定します。
Code Eucコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Jis2SJisメソッド

■機 能

JISコードをシフトJISコードに変換します。
Sourceに指定されたJISコード文字列をシフトJISコードに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください

■構 文

Code = Object. Jis2Sjis (Source)
Jis2Sjisメソッドの構文の指定項目は次のとおりです
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source JISコードの文字列を指定します。
Code JISコードからシフトJISコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Sjis2Jisメソッド

■機 能

シフトJISコードをJISコードに変換します。
Sourceに指定されたシフトJISコード文字列をJISコードに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。JISコードのエスケープシーケンスはKanjiInプロパティ、KanjiOutプロパティに設定されている値を使用します。Sourceに含まれている半角カタカナは、全角カタカナに変換されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Sjis2Jis (Source)
Sjis2Jisメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source シフトJISコードの文字列を指定します。
Code シフトJISコードからJISコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Jis2Eucメソッド

■機 能

JISコードをEucコードに変換します。
Sourceに指定されたJISコード文字列をEucコードに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Jis2Euc (Source)
Jis2Eucメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source JISコードの文字列を指定します。
Code JISコードからEucコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Euc2Jisメソッド

■機 能

EucコードをJISコードに変換します。
Sourceに指定されたEucコード文字列をJISコードに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。JISコードのエスケープシーケンスはKanjiInプロパティ、KanjiOutプロパティに設定されている値を使用します。Sourceに含まれている半角カタカナは、全角カタカナに変換されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Euc2Jis (Source)
Euc2Jisメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source Eucコードの文字列を指定します。
Code EucコードからJISコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Sjis2Eucメソッド

■機 能

シフトJISコードをEucコードに変換します。
Sourceに指定されたシフトJISコード文字列をEucコードに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Sjis2Euc (Source)
Sjis2Eucメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source シフトJISコードの文字列を指定します。
Code シフトJISコードからEucコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Euc2Sjisメソッド

■機 能

EucコードをシフトJISコードに変換します。
Sourceに指定されたEucコード文字列をシフトJISコードに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Euc2Sjis (Source)
Euc2Sjisメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source Eucコードの文字列を指定します。
Code EucコードからシフトJisコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

RepairJisメソッド

■機 能

破損しているJISコードを修復します。
エスケープ文字が欠落してしまったJISコードを修復します。修復できるのは、エスケープシーケンスを構成するエスケープ文字以外の文字が完全な状態で残されていなければなりません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. RepairJis (Source)
RepairJisメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source Jisコードの文字列を指定します。
Code 修復された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Jis2Jisメソッド

■機 能

SourceからJISコードとして完全な部分を取り出します。
Sourceに指定されたJISコード文字列を別のエスケープシーケンスのJISコードに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。JISコードのエスケープシーケンスはKanjiInプロパティ、KanjiOutプロパティに設定されている値を使用します。Sourceに含まれている半角カタカナは、全角カタカナに変換されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Jis2Jis (Source)
Jis2Jisメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source JISコードの文字列を指定します。
Code JISコードとして完全な文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Sjis2Sjisメソッド

■機 能

SourceからシフトJISコードとして完全な部分を取り出します。
Sourceに指定されたシフトJISコード文字列からシフトJISコードとして完全な部分を取り出し、戻り値に設定します。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Sjis2Sjis (Source)
Sjis2Sjisメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source シフトJISコードの文字列を指定します。
Code シフトJISコードとして完全な文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Euc2Eucメソッド

■機 能

SourceからEucコードとして完全な部分を取り出します。
Sourceに指定されたEucコード文字列からEucコードとして完全な部分を取り出し、戻り値に設定します。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Euc2Euc (Source)
Euc2Eucメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source Eucコードの文字列を指定します。
Code Eucコードとして完全な文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Unicode2Eucメソッド

■機 能

UnicodeをEucコードに変換します。
Sourceに指定されたUnicdoe文字列をEucコードに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Unicode2Euc (Source)
Unicode2Eucメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source Eucコードの文字列を指定します。
Code Eucコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Unicode2Jisメソッド

■機 能

UnicodeをJISコードに変換します。
Sourceに指定されたUnicode文字列をJISコードに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Unicode2Jis (Source)
Unicode2Jisメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source Unicodeの文字列を指定します。
Code JISコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Unicode2Sjisメソッド

■機 能

UnicodeをシフトJISコードに変換します。
Sourceに指定されたUnicdoe文字列をシフトJISコードに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。 空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Unicode2Sjis (Source)
Unicode2Sjisメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source Unicodeの文字列を指定します。
Code JISコードに変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Euc2Unicodeメソッド

■機 能

EucコードをUnicodeに変換します。
Sourceに指定されたEucコード文字列をUnicodeに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Euc2Unicode (Source)
Euc2Unicodeメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source Eucコードの文字列を指定します。
Code Unicode に変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Jis2Unicodeメソッド

■機 能

JISコードをUnicodeに変換します。
Sourceに指定されたJISコード文字列をUnicodeに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Jis2Unicode (Source)
Jis2Unicodeメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source JISコードの文字列を指定します。
Code Unicode に変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 

Sjis2Unicodeメソッド

■機 能

シフトJISコードをUnicodeに変換します。
Sourceに指定されたシフトJISコード文字列をUnicodeに変換します。戻り値に変換された文字列が設定されます。
メソッドが終了したときに、Sourceが空文字列に設定されている場合は、すべての文字の変換が行われたことになります。空文字列でない場合は、その部分は変換されていません。
Sourceの設定について、「文字列の受け渡し方法」を参照してください。

■構 文

Code = Object. Sjis2Unicode (Source)
Sjis2Unicodeメソッドの構文の指定項目は次のとおりです。
(指定項目) (内 容)
Object KANJIOCXオブジェクトです。
Source シフトJISコードの文字列を指定します。
Code Unicode に変換された文字列です。

■戻り値

文字列(String)

 


サンプル

KVEIWER Ver.1.02

KVIEWERは汎用のテキストビューアーです。これを用いると、JISコード、ShiftJISコード、Eucコードのテキストファイルを閲覧する事が出来ます。
開くメニューで指定したテキストファイルをShiftJISコードに変換して表示します。KVIEWERのパッケージにはサンプルファイルとして、SAMPLE_JIS.TXT、SAMPLE_Euc.TXT、SAMPLE_SJIS.TXTが同梱されています。


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