INT64DLLマニュアル


は じ め に

動作環境について

■対応OS

INT64DLLは、以下に示すOSで動作確認を行っております。

Microsoft Windows 95、Microsoft Windows 98、
Microsoft WindowsNT 4.0、Microsoft Windows 2000、
Microsoft Windows XP、Microsoft Windows 2003、
Active Server Pages(ASP)

 

■開発に必要なソフトウェア

INT64DLLをご使用いただくには、以下のいずれかのソフトウェアが必要です。
Microsoft Visual Basic Ver 5.0
Microsoft Visual Basic Ver 6.0
Microsoft Office 2000 (Access、Excel)
Microsoft Visual Basic Scriting Edition (VB Script) Ver3 以上

 

■参照設定

INT64DLLを利用する際に参照設定が必要になる場合があります。
その場合はプロジェクトの参照設定でWILL INT64DLLにチェックしてください。
なおプログラミングの宣言の(その4)の場合は参照設定は不要です。

INT64DLLは、Microsoft Visual C++ Ver5.0で作成しています。サンプルは、Microsoft Visual Basic Ver.5.0で作成しています。
※ 本製品は日本語環境のみの対応となります。

インストール

セットアップキット(Willware.exe)をダブルクリックします。

画面にしたがって、インストールを進めて下さい。

1.インストールを始めます。「次へ」をクリックして下さい。

2.使用許諾契約書です。内容に同意される場合は「次へ」をクリックして下さい。

3.インストール先のフォルダを指定します。
初期設定でよろしければ「次へ」をクリックして下さい。
別のフォルダを指定したい場合は「参照」をクリックし、フォルダを指定して下さい。

4.インストール中に置換されるファイルのバックアップを作成できます。
そのバックアップファイルの保存先フォルダを指定します。
初期設定でよろしければ「次へ」をクリックして下さい。

5.WILLWAREComponentsを登録するスタートメニュー又はプログラムマネージャのグループフォルダを指定します。
初期設定では、新規に「WILLWARE Components」の名前でフォルダを作成します。
特に指定する必要がなければ、初期設定をお勧めします。

6.プログラムのコピーを開始します。「次へ」をクリックして下さい。

7.プログラムのコピーをしています。中断する場合は、「キャンセル」をクリックして下さい。

8.インストールが完了しました。「完了」をクリックし、インストールを終了して下さい。

 

サンプルを見る

インストールが完了すると、スタートメニューに「WILLWARE Components」が追加されます。

「WILLWARE Components」の「サンプル」を起動すると「WILLWARE Components サンプル」画面が表示されます。サンプルの起動、またはそれぞれのソースを開くことができます。

 

サポートについて

原則としてサポートは行いませんので、お問い合わせはご遠慮下さい。

 

バージョンアップについて(無償)

製品のバージョンアップは、すべて無償です。

■バージョンアップ情報の入手方法

バーションアップの情報は、弊社ホームページの新着情報で通知し、各商品のページの更新履歴で更新内容を掲示致します。

■最新バージョンの入手方法

最新バージョンのプログラムは、弊社ホームページ(http://www.will-ltd.co.jp/)のダウンロードのページよりダウンロードすることが出来ます。ダウンロードするファイルは、以下のバージョンアップの目的により異なりますのでご注意下さい。

●WILLWARE Components(全製品用)セットアップキットを利用してバージョンアップ

ファイル名:「Willware.exe」

WILLWARE Components(全製品用)セットアップキットは全ての製品をインストールするためのものです。そのため本製品以外の製品及びサンプル、マニュアルも同時にバージョンアップされます。

●各コンポーネント毎のセットアップキットを利用してバージョンアップ

ファイル名:「int64dll.exe」

各コンポーネントのファイル(ocx、dll)及び、依存ファイルのみバージョンアップされます。サンプル及びマニュアルはバージョンアップされませんのでご注意下さい。

■バージョンアップをする前に

各セットアップキットを利用してバーションアップをする前に、以下のことにご注意下さい。

● WILLWARE Components(全製品用)セットアップキットを利用してバージョンアップする場合は、古いバージョンをアンインストールしてから、最新バージョンをインストールすることをお勧めいたします。

※ アンインストールの方法は、スタートメニューから「設定」→「コントロールパネル」→「アプリケーションの追加と削除」の画面で、「WILLWARE Components」を選択し、画面の指示に従って行って下さい。

● 各コンポーネント毎のセットアップキットを利用してバージョンアップする場合は、最新バージョンをそのままインストールして下さい。古いファイルは上書きされます。

※ 弊社製品を複数ご利用いただいている場合、いずれか1つをバーションアップしても他の製品に影響はありません。

■バージョンアップの方法

セットアップキットをダブルクリックし、画面の指示に従ってインストールを進めて下さい。

 

再配布について

■作成したアプリケーションの配布時

INT64DLLを単体あるいはアプリケーションに組込んでの再配布を許可します。

■配布時に必要な配布可能ファイル

INT64DLLはATLを用いて作成していますので、int64.dll以外に必要なファイルはありません。

■著作権

 


プログラミング概要

宣 言

宣言の方法は4種類あります。

その1 : Dim i64 As New Int64
その2 : Dim i64 As Int64
Set i64 = New Int64
その3 : Dim i64 As Int64
Set i64 = CreateObject("int64")
その4 : Dim i64 As Object
Set i64 = CreateObject("int64")

 

代 入

Int64オブジェクトに数値を代入する方法は以下のとおりです。

■符号付10進数を代入

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "123456789"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin
      i64.Dec = "-123456789"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

符号なし10進数を代入

      Dim i64 As New int64
      i64.UnsignedDec = "18446744073709551615" '-1
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

16進数を代入

      Dim i64 As New Int64
      i64.Hex = "1234567890ABCDEF"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■8進数を代入

      Dim i64 As New Int64
      i64.Octal = "12345670"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■2進数を代入

      Dim i64 As New Int64
      i64.Bin = "10101010"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■longで代入

      Dim i64 As New int64

      i64.SetHighLong &H12345678
      i64.SetLowLong &H90ABCDEF
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■バイト(リトルエンディアン)で代入

      Dim i64 As New Int64
      Dim B(7) As Byte

      B(0) = 1 'LSB
      B(1) = 2
      B(2) = 3
      B(3) = 4
      B(4) = 5
      B(5) = 6
      B(6) = 7
      B(7) = 8 'MSB
      i64.Byte = B
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■ネットワークバイト(ビッグエンディアン)で代入

      Dim i64 As New Int64
      Dim B(7) As Byte

      B(0) = 1 'MSB
      B(1) = 2
      B(2) = 3
      B(3) = 4
      B(4) = 5
      B(5) = 6
      B(6) = 7
      B(7) = 8 'LSB
      i64.NetByte = B
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

 

演 算

Int64オブジェクトの内部に格納されている数値に対して演算する方法は以下の通りです。

■加 法

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "-2"
      i64.AddDec "3"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■減 法

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "1"
      i64.SubDec "2"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■乗 法

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "-1"
      i64.MulDec "2"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■除 法

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "-4"
      i64.DivDec "2"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■符号なし除法

      Dim i64 As New Int64
      i64.Hex = "FFFFFFFFFFFFFFFF"
      i64.uDivDec "256"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■剰 余

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "-4"
      i64.ModDec "2"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■符号なし剰余

      Dim i64 As New Int64
      i64.Hex = "FFFFFFFFFFFFFFFF"
      i64.uModDec "256"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■And

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "7"
      i64.AndDec "2"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■Or

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "5"
      i64.OrDec "2"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■Xor

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "7"
      i64.XorDec "2"
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■左シフト

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "1"
      i64.ShlDec 32
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■右論理シフト

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "-1"
      i64.ShrlDec 8
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■右算術シフト

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "-1"
      i64.ShraDec 8
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■ビット反転

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "-1"
      i64.Rev
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■符号反転

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "-1"
      i64.Neg
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

■int64オブジェクト同士の演算

      Dim i64 As New Int64 , j64 As New Int64
      i64.Hex = "FFFFFFFF"
      j64.Hex = "100000000"
      i64.AddDec j64.Dec
      Debug.Print i64.Dec, i64.UnsignedDec, i64.Hex, i64.Octal, i64.Bin

 

取 得

Int64オブジェクトの数値を取得する方法は以下の通りです。

■符号付10進数フォーマット

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "123456789"
      Debug.Print i64.Dec

■符号なし10進数フォーマット

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "123456789"
      Debug.Print i64.UnsignedDec

■16進数フォーマット

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "123456789"
      Debug.Print i64.Hex

■8進数フォーマット

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "123456789"
      Debug.Print i64.Octal

■2進数フォーマット

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "123456789"
      Debug.Print i64.Bin

■longフォーマット

      Dim i64 As New Int64
      i64.Hex = "1234567890abcdef"
      Debug.Print Hex$(i64.GetHighLong), Hex$(i64.GetLowLong)

■バイトフォーマット

      Dim i64 As New Int64
      Dim B() As Byte, i As Integer
      i64.Hex = "1234567890abcdef"
      B = i64.Byte
      For i = LBound(B) To UBound(B)
            Debug.Print i, Hex$(B(i))
      Next

■ネットワークバイトフォーマット

      Dim i64 As New Int64
      Dim B() As Byte, i As Integer
      i64.Hex = "1234567890abcdef"
      B = i64.NetByte
      For i = LBound(B) To UBound(B)
            Debug.Print i, Hex$(B(i))
      Next

■符 号

      Dim i64 As New Int64
      i64.Dec = "123"
      Debug.Print i64.Sign
      i64.Dec = "0"
      Debug.Print i64.Sign
      i64.Dec = "-123"
      Debug.Print i64.Sign


プロパティ

Decプロパティ

■機 能

符号付10進数を扱います。

■構 文

Object.Dec[=Val]
Decプロパティの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号付10進数を示す文字列です。

■データ型

文字列(String)

■戻り値

符号付10進数。

■解 説

"-9223372036854775808"から"18446744073709551615"までの値を設定できます。
内部値9223372036854775807(&H7fffffffffffffff)を超える値を取り出すと、負の値として扱われます。
すなわち、"-9223372036854775808"から、
"9223372036854775807"の値が戻ります。

 

UnsignedDecプロパティ

■機 能

符号なし10進数を扱います。

■構 文

Object.UnsignedDec[=Val]
UnsignedDecプロパティの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号なし10進数を示す文字列です。

■データ型

文字列(String)

■戻り値

符号なし10進数。

■解 説

"-9223372036854775808"から"18446744073709551615"までの値を設定できます。

"-9223372036854775808"から"-1"の設定値は、

内部値9223372036854775808(&H7fffffffffffffff)から、

18446744073709551615(&Hffffffffffffffff)となります。

取り出した値は、"0"から"18446744073709551615"の値になります。

 

Hexプロパティ

■機 能

符号なし16進数を扱います。

■構 文

Object.Hex[=Val]
Hexプロパティの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号なし16進数を示す文字列です。

■データ型

文字列(String)

■戻り値

符号なし16進数。

■解 説

"0"から"FFFFFFFFFFFFFFFF"までの値を設定できます。16進数を構成しない文字が含まれる場合、その文字を読み飛ばして処理します。符号を付けることはできません。負の値を得たい場合は、Negメソッドと組み合わせてください。

-- 例 --

i64.Dec = "-256"
If i64.Sign < 0 Then
      i64.Neg
      Debug.Print "-" & i64.Hex
Else
      Debug.Print i64.Hex
End If

 

Octalプロパティ

■機 能

符号なし8進数を扱います。

■構 文

Object.Octal[=Value]
Octalプロパティの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Value 符号なし8進数を示す文字列です。

■データ型

文字列(String)

■戻り値

符号なし8進数。

■解 説

"0"から"1777777777777777777777"までの値を設定できます。8進数を構成しない文字が含まれる場合、その文字を読み飛ばして処理します。符号はつけることができません。負の値を得たい場合は、Negメソッドと組み合わせてください。

-- 例 --

i64.Dec = "-256"
If i64.Sign < 0 Then
      i64.Neg
      Debug.Print "-" & i64.Octal
Else
      Debug.Print i64.Octal
End If

 

Binプロパティ

■機 能

符号なし2進数を扱います。

■構 文

Object.Bin[=Val]
Binプロパティの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号なし2進数を示す文字列です。

■データ型

文字列(String)

■戻り値

符号なし2進数。

■解 説

"0"から、
"1111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111"
までの値を設定できます。
2進数を構成しない文字が含まれる場合、その文字を読み飛ばして処理します。

 

Byteプロパティ

■機 能

内部データをバイト配列を使って扱います。

■構 文

Object.Byte[=Val]
Byteプロパティの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val バイト配列(8バイト)です。

■データ型

バイト配列またはバイナリ文字列。

■戻り値

8バイトのバイト配列、または、8バイトのバイナリ文字列。

■解 説

配列の要素は0から始まり、7まであります。0の要素に、LSBのデータが格納され、7の要素にMSBのデータが格納されます。(リトルエンディアン)

 

NetByteプロパティ

■機 能

内部データをネットワークオーダーのバイト配列を使って扱います。

■構 文

Object.NetByte[=Val]
NetByteプロパティの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val ネットワークオーダーのバイト配列(8バイト)。

■データ型

バイト配列またはバイナリ文字列。

■戻り値

8バイトのバイト配列、または、8バイトのバイナリ文字列。

■解 説

配列の要素は0から始まり、7まであります。0の要素に、MSBのデータが格納され、7の要素にLSBのデータが格納されます。(ビッグエンディアン)

 

Signプロパティ

■機 能

内部値の符号を得ます。

■構 文

Object.Sign[=Val]
Signプロパティの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。

■データ型

長整数(Long)

■戻り値

(内部値) (戻り値)
1
0 0
-1

■解 説

内部値を符号付数値とみなして、正か負か0を判断し、それに応じて1,-1,0の値を返します。


メソッド

AddDecメソッド

■機 能

符号付10進数を足します。

■構 文

Object.AddDec(Val As String)
AddDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号付10進数を示す文字列です。

■解 説

内部64ビット値にValで指定された値を加えます。

 

SubDecメソッド

■機 能

符号付10進数を引きます。

■構 文

Object.SubDec(Val As String)
SubDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号付10進数を示す文字列です。

■解 説

内部64ビット値からValで指定された値を引きます。

 

MulDecメソッド

■機 能

符号付10進数をかけます。

■構 文

Object.MulDec(Val As String)
MulDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号付10進数を示す文字列です。

■解 説

内部64ビット値にValで指定された値をかけます。

 

DivDecメソッド

■機 能

符号付10進数で割ります。

■構 文

Object.DivDec(Val As String)
DivDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号付10進数を示す文字列です。

■解 説

内部64ビット値をValで指定された値で割ります。

 

uDivDecメソッド

■機 能

符号なし10進数で割ります。

■構 文

Object.uDivDec(Val As String)
uDivDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号なし10進数を示す文字列です。

■解 説

内部64ビット値を符号なし数値とみなし、これをValで指定された符号なし数値で割ります。

 

ModDecメソッド

■機 能

符号付10進数で割ったあまりを内部値に設定します。

■構 文

Object.ModDec(Val As String)
ModDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号付10進数を示す文字列です。

■解 説

内部64ビット値をValで指定された値で割ったあまりを内部値に設定します。

 

uModDecメソッド

■機 能

符号なし10進数で割ったあまりを内部値に設定します。

■構 文

Object.uModDec(Val As String)
uModDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号なし10進数を示す文字列です。

■解 説

内部64ビット値を符号なし数値とみなし、これをValで指定された符号なし数値て割ったあまりを内部値に設定します。

 

AndDecメソッド

■機 能

符号付10進数でAnd演算を行います。

■構 文

Object.AndDec(Val As String)
AndDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号付10進数を示す文字列です。

■解 説

内部64ビット値をValで指定された値でAndをとりその結果を内部値に設定します。

 

OrDecメソッド

■機 能

符号付10進数でOr演算を行います。

■構 文

Object.OrDec(Val As String)
OrDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号付10進数を示す文字列です。

■解 説

内部64ビット値をValで指定された値でOrをとりその結果を内部値に設定します。

 

XorDecメソッド

■機 能

符号付10進数でXor演算を行います。

■構 文

Object.XorDec(Val As String)
XorDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
Val 符号付10進数を示す文字列です。

■解 説

内部64ビット値をValで指定された値でXorをとりその結果を内部値に設定します。

 

Negメソッド

■機 能

符号変換を行います。

■構 文

Object.Neg()
Negメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。

■解 説

内部64ビット値の符号を変換し、その結果を内部値に設定します。

 

Revメソッド

■機 能

ビット反転を行います。

■構 文

Object.Rev()
Revメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。

■解 説

内部64ビット値のビットを反転してその結果を内部値に設定します。

 

ShlDecメソッド

■機 能

左シフトを行います。

■構 文

Object.ShlDec(ShiftCount As Long)
ShlDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
ShiftCount シフトするビット数(0から64)です。

■解 説

内部64ビット値をShiftCountで指定されたビット数だけ左論理シフトしその結果を内部値に設定します。

 

ShrlDecメソッド

■機 能

右論理シフトを行います。

■構 文

Object.ShrlDec(ShiftCount As Long)
ShrlDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
ShiftCount シフトするビット数(0から64)です。

■解 説

内部64ビット値をShiftCountで指定されたビット数だけ右論理シフトしその結果を内部値に設定します。

 

ShraDecメソッド

■機 能

右算術シフトを行います。

■構 文

Object.ShraDec(ShiftCount As Long)
ShraDecメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
ShiftCount シフトするビット数(0から64)です。

■解 説

内部64ビット値をShiftCountで指定されたビット数だけ右算術シフトしその結果を内部値に設定する。

 

GetHighLongメソッド

■機 能

内部データの上位ロングワードを取り出します。

■構 文

Object.GetHighLong()
GetHighLongメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。

■データ型

長整数(Long)

 

GetLowLongメソッド

■機 能

内部データの下位ロングワードを取り出します。

■構 文

Object.GetLowLong()
GetLowLongメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。

■データ型

長整数(Long)

 

SetHighLongメソッド

■機 能

内部データの上位ロングワードに設定します。

■構 文

Object.SetHighLong(longVal As Long)
SetHighLongメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
longVal 設定するlong値です。

 

SetLowLongメソッド

■機 能

内部データの下位ロングワードに設定します。

■構 文

Object. SetLowLong(longVal As Long)
SetLowLongメソッドの構文の指定項目は次の通りです。
(指定項目) (内 容)
Object INT64DLLオブジェクトです。
longVal 設定するlong値です。

注 記

※ オーバーフローエラー及びアンダーフローエラーは検出しません。
※ 0で除算するとトラップ可能なエラーが発生します。



サンプル

Calc64

Cal64は、INT64DLLを利用した、64ビット整数演算を行う計算プログラムです。
10進数、16進数、8進数、2進数の4種類で計算できます。

  1. 取り扱う進数を@で選択します。
  2. 計算する値をAに入力し、計算方法をBで指定します。
    再びAに値を入力し「=」を押すと、計算結果がAに表示されます。
    その計算結果に対して、続けて計算することができます。
  3. 入力した計算式がCに表示されます。
  4. 計算式全てを削除する場合は「AC」を押して下さい。
    Aに入力した値だけを削除する場合は「C」を押して下さい。

発行所株式会社ウィル

(c) Copyright 1998-2003 WILL Corporation. All rights reserved